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英語力を年収アップとキャリアアップにつなげるために必要な心構え

ビジネスパーソンが英語を勉強するときにはゴールを明確することがめちゃくちゃ大切です。

特に英語を勉強して年収アップやキャリアアップにつなげようと思っている場合はなおのことです。
この記事ではその理由と、目指すべきゴールを紹介します

ゴールを明確にすることが大切な理由

ゴールを明確にすることが大切な理由は「ビジネスの世界では、英語力だけで勝負しようと思うとなかなか大変だから」です。

例えば、英語を勉強してTOEIC L&Rで800点を取って、英検準1級に合格したとします。英会話も日常会話レベルであればできるようになりました。
このレベルは「これから英語の勉強を始めるぞ!」と意気込んでいる方から見れば、けっこうすごい人だと思います。

ただ、ここでちょっと考えてみて欲しいんですが、この英語力「だけ」で勝負できる世界ってどこでしょうか?

通訳者や翻訳家になりますか?
まだレベルが足りませんよね。通訳や翻訳を専門にした学校に通うなどしてさらに英語力アップが必要です。
さらにその後、駆け出しの通訳者や翻訳家としてデビューし、下積みしながらお客さんを増やしていかなくてはいけません。

英会話教師になりますか?
さすがに「日常会話ならなんとかできます」という人では講師は務まりませんよね。

そもそも今の仕事を辞めて、英語の専門職にキャリアチェンジすることは現実的でしょうか?
かなりハードルが高いんじゃないかと思います。
このように、今から英語力「だけ」で新しい世界に勝負しにいくのは得策とは言えません。

目指すべき3つのゴール

「なんだ、じゃあ英語を勉強しても意味はないのか?」という気持ちになってしまったかもしれません。
そういうわけではないんです。
英語力はそれ単体で使うのではなく、他の専門性に掛け算することで、年収アップやキャリアアップにつながりやすいんです。
専門性といっても、めちゃくちゃ難しい知識のことではありません。
「今の勤め先でしている仕事」だと思ってもらってOKです。
それに英語力を掛け算して、次の3つのゴールを目指してみましょう。

  • 今の勤め先で国際部門への移動を目指す
  • 今の勤め先で海外赴任を目指す
  • 今の勤め先で身に付けたスキルを活かせる外資系企業に転職する

それぞれ詳しくみていきましょう。

ゴール1: 今の勤め先で国際部門への異動を目指す

今の勤め先に「国際部門」はありますか?
英語を使って海外の取引先と仕事をする部門のことです。
この国際部門への異動をゴールにしてみましょう。

○このゴールのメリット

  • 今まで積み上げてきた社内の人脈をそのまま活用することができるので、困ったときにも助けてくれる人がいます
  • 今まで積み上げてきた仕事のスキルもそのまま活用できる場合が多く、環境変化のストレスも少なめです
  • 国際部門で働くことはいわゆる出世コースになっていることが多く、昇給や昇格につながりやすいです

○このゴールを選ぶ際の注意点
華やかな響きがある国際部門ですが、実態は給料が他の部署と変わらず、
かつ出世コースになっているわけでもない、という場合は注意しましょう。
業務の一部を英語で行うことになると思いますので、アウトプットの質と量は低下します。
成果を認めてもらいにくくなるかもしれません。
さらに海外とのオンライン会議などは時差の関係で深夜や早朝に行う場合も多いです。
プライベートの時間に仕事が食い込んでくる可能性があります。
特に子育て真っ最中の場合は要注意です。
昇給や昇格の恩恵があまりないのであれば、
「あれ?これってただのブラック部署なんじゃない??」
と思う日が来ると思います。

ゴール2: 今の勤め先で海外赴任を目指す

今の勤め先に海外赴任の制度があれば、これをゴールにしてみましょう。

○このゴールのメリット

  • これまでに積み上げ人脈を少しは活用できます。また、会社の文化を理解していることも赴任先で活用できるはずです。
  • 日系企業から海外子会社への出向は赴任手当が充実することが多く、昇給が見込めます
  • 海外で長期間生活することができます。ワーキングホリデーの対象年齢を過ぎているのであれば、年単位での海外生活を実現する手段は海外赴任がほぼ唯一の方法と言えます
    (独立して海外に住むとか、海外の会社に現地採用してもらうとかの方法もありますが、更にハードルが高いですよね)

○このゴールを選ぶ際の注意点

ゴール1と同じように、華やかに聞こえるだけで実態は過酷なだけの海外赴任のケースには注意しましょう。
また片道切符でいつ帰国できるのか検討がつかない海外赴任もありますので、そのあたりもしっかりと確認しておきましょう。

加えて環境変化のリスクが大きいことを理解しておきましょう。
ぼく自身、ドイツ赴任してから3ヶ月間ぐらいは週末にぐったりして休息を取っていた日が多かったです。
やっぱり慣れるまではしんどいですよ。。
過去に海外に長期滞在したのは1ヶ月や2週間といった単位でしか経験がなかったからかもしれません。

ゴール3: 今の勤め先で身に付けたスキルを活かせる外資系企業に転職する

今の勤め先から飛び出してみたい、という気持ちがあるのであれば、
外資系企業への転職をゴールにしてみましょう。
同業界での転職は業界特有の知識をそのまま活かすことができますし、
今と同じ部門で仕事ができるのであれば他業界に手を伸ばしてもいいかもしれません。
例えばメーカーの経理部から、商社の経理部に転職するようなイメージです。

○このゴールのメリット

  • 給料アップが目指せます。一般的に同業種でも日系企業より外資系企業の方が給料が高い傾向にあるためです
    (勉強開始前に転職エージェントに行き外資系企業の年収の相場を確認しておくと、より現実的なイメージをもつことができます。)
  • まったく異なる文化の会社で働くことが可能です

○このゴールを選ぶ際の注意点

人脈や社内での細かな知識や文化はすべてリセットされてしまいます。
また、業種と業界の両方が異なる分野に転職を目指す場合は未経験者扱いとなってしまい、
給料が下がってしまったり、転職活動が難航してしまう可能性があります。

ゴールを決めてそのための英語学習を進めよう!

やみくもに英語の勉強を初めて、英語力だけを磨くのはやや危険です。
自分の専門性と掛け算して、どのようなゴールを目指すのかをしっかり考えた上で、
そのためにどれぐらいの英語力が必要なのかを見極めて、必要な学習を進めることをおすすめします!